オトムラ村のウワサ
Otomura's Blog

オトムラ村のウワサ

2016年06月21日

金沢百万石まつり だなぁ~。

弊社では毎年恒例となっております、第65回金沢百万石まつり。
市内各地で行われる様々な関連イベントに今年も携わらせていただきました。

我々、通称「城チーム」の担当する金沢城公園三の丸広場では、「盆正月」、「入城祝祭」、「百万石薪能」が開催されます。
盆正月では金沢の伝統芸能の発表や展示があり、入城祝祭では金沢駅東口広場からスタートする、百万石パレードのゴール地点として、華やかな行列が金沢城へ入城してきます。

百万石薪能は、入場祝祭とはうってかわって、舞台両脇に設えられた本物の薪の火に揺られた厳かな雰囲気の中、
正に幽玄と呼ぶべき神秘的な空間が生まれます。
当日、我々PAチームは3つ全てのイベントを朝から晩までぶっ続けでこなすため、体力的にも大変でした。
盆正月~入城祝祭はイントレ上に設置したMeyer UPA-2Pで対応。広い三の丸広場でもしっかりとした音を届けてくれます。

薪能では見付け柱、脇柱にBOSEのMA-12を設置しました。MA-12は細長い形状のラインアレイスピーカーですので、
柱に添わせて設置するとパッと見PAスピーカーだとわからないというのが利点です。
今回は端掛かりでも台詞があるので、舞台下手、三の松の前にもMA-12を1本設置し、
橋掛かりに演者が来た時のみそこから音を出しました。
それ以外のシテ・ワキなどの台詞は舞台中央、見付け柱のスピーカーより音を出しています。
地謡は舞台上手、脇柱のMAより音を出し、視覚となるべく一致するよう、定位感を出しています。
演者が足踏みをする場面では床下にピエゾタイプのピックアップマイク、
山彦を設置しイントレ下の650-PよりSub-Lowだけを鳴らしています。

仮設の舞台でありながら、まるで本当の能楽堂でお能を鑑賞しているかのように極めて生に近い演出を心がけました。

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使用した卓は贅沢にdigidesign VENUE。しかしこの卓に蓄積されたデータのおかげで、仕込み調整も楽に本番でも良い音で仕事が出来ます。

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